米国Occidental、DACを組み合わせる「ネットゼロ石油」の生産でSK Trading Internationalと合意

2022年03月31日

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Occidentalは、SK Innovation Co. Ltd.の子会社であるSK Trading Internationalの関連会社と共同で、「ネットゼロ石油(net-zero oil)」を生産する合意を発表しました。世界初となる「ネットゼロ石油」の生産は、原油生産とDACで回収したCO2をPermian BasinにおけるCO2-EORを通じて貯留する事業を組み合わせることで実現する計画です。SK Trading Internationalはさらに、ネットゼロ石油をネットゼロ製品に転換することも計画しています。

この合意に基づき、OccidentalはSK Trading Internationalに、5年間で年間最大20万バレルの「ネットゼロ石油」を提供できるとしています。DACによるCO2回収は、Occidental子会社である1PointFiveが建設する初のDAC施設で実施される予定で、年間約10万トンを回収する計画となっています。このDAC施設は2024年後半の操業開始を見込んでいます。

ネットゼロ石油(net-zero oil)とは:
石油の生産、輸送、精製、使用等の際に排出されるCO2量を大気から直接回収し、EORなどの手段を用いて恒久的に貯留することによって、CO2総排出量をゼロとした石油です。

詳細は以下をご覧ください。

Occidentalによるプレスリリース
https://www.oxy.com/news/news-releases/occidental-sk-trading-international-sign-first-agreement-for-net-zero-oil-created-from-captured-atmospheric-carbon-dioxide/

関連ニュース
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-03-23/occidental-plans-70-plants-to-capture-carbon-from-air-by-2035

https://jpt.spe.org/oxy-to-sell-industrys-first-net-zero-oil-forwards-carbon-capture-plan