CO2除去技術の開発を支援する「Frontier」、事前買取の対象となる6件の企業を公表

2022年07月13日

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今年の4月にShopify、Stripe、Alphabet、Meta 及びMcKinsey Sustainabilityの5社が創設したFrontierは、事前買取制度に基づく最初の購入の対象とした炭素除去技術を開発する6社を明らかにしました。

オーストラリア、AspiraDAC(DAC):500トン
米国・英国、 Calcite-Origen(DAC):278トン
米国、Lithos(大規模風化作用):640トン
イスラエル、RepAir(DAC):199トン
米国、Travertine(大規模風化作用):365トン
Living Carbon(藻類による生合成):研究開発支援

これら6社は26件の申請をもとに、19人の科学者と専門家からなる諮問委員会による検討の結果、決定されたとしています。

Frontierが提案する9.3億ドルの資本の大部分は、最も有望な炭素除去技術が拡張できるよう設計された複数年のオフテイク契約に向けられます。この契約に基づきFrontierのメンバーは、将来の炭素除去サービスの納品時に支払うことに同意するとしています。 将来的にオフテイクの対象となる有望な企業が十分に存在するように、今後数年間、今回のような少量の事前買取にFrontierは注目していくとしています。

Stripeはこれら6社からの炭素除去の事前購入に240万ドルを支払い、各プロジェクトが合意した技術的マイルストーンに到達すれば、さらに540万ドルを支払う予定としています。 この価格は、除去された炭素1トンあたり500ドルから1800ドルの範囲となっています。

詳細は以下をご覧ください。

Frontierによるプレスリリース
https://frontierclimate.com/writing/spring-2022-purchases

選定されたプロジェクト一覧(ポートフォリオ)
https://frontierclimate.com/portfolio

AspiraDACによるプレスリリース
https://www.aspiradac.com/dac-company-launches-with-first-purchases-from-frontier

関連ニュース
https://www.axios.com/pro/climate-deals/2022/06/29/frontier-first-pre-purchase-direct-air-capture

https://amp.theguardian.com/environment/2022/jul/02/australian-company-secures-700000-deal-for-carbon-capture-and-storage-machine