米国DOE、合計26億ドルを超えるCO2回収実証プロジェクトプログラムとCO2輸送FEEDプログラムを発表

2022年07月22日

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米国エネルギー省(DOE)は、CO2回収実証プロジェクトプログラム(Carbon Capture Demonstration Projects Program)とCO2輸送FEEDプログラム(Carbon Dioxide Transport/Front-End Engineering Design (FEED) Program)の2つのプログラムを発表しました。これらのプログラムは、バイデン大統領の超党派インフラ投資・雇用法からの26億ドル以上の投資により資金提供されています。

◎CO2回収実証プロジェクトプログラム(Carbon Capture Demonstration Projects Program)について
 25億4,000万ドルのCO2回収実証プロジェクトプログラムは、化石エネルギー発電所や、セメント、パルプ、紙、鉄鋼、化学品製造施設などの主要なCO2の産業排出源において容易に展開できる、統合されたCCS技術とインフラに焦点を当てます。
 このプログラム下で選定されるプロジェクトは、商業展開に必要な技術、環境、許可、および資金調達の課題に対処します。対象プロジェクトの選定は複数の段階で絞り込みが行われる計画としています。対象となる実証システムは、少なくとも95%のCO2回収効率の実証や、安全な地中貯留の検証など、特定の目標を達成する必要があります。
 資金提供公募(FOA)の発表は今後数か月以内に実施されるとしています。

◎CO2輸送FEEDプログラム(Carbon Dioxide Transport FEED Program)について
 1億ドルのCO2輸送FEEDプログラムは、主要な発生源から集約してCO2を安全に輸送するための地域規模のCO2パイプラインシステムを設計するものです。
 DOEは、米国運輸省のパイプライン・危険物安全局と協力して、安全ガイダンスを組み込んだ研究開発を進めるとしています。DOEは、米国運輸省が最近発表したCO2パイプラインの安全対策に対する支持声明も発表しています。

詳細は以下をご覧ください。

DOEによるプレスリリース
https://www.energy.gov/articles/biden-harris-administration-launches-26-billion-funding-programs-slash-carbon-emissions

米国運輸省が発表したCO2パイプラインの安全対策に対するDOEによる支持声明(2022年5月27日発表)
https://www.energy.gov/fecm/articles/statement-doe-welcomes-new-carbon-dioxide-pipeline-safety-measures-announced-us

関連ニュース
https://www.utilitydive.com/news/doe-carbon-capture-regional-CO2-pipeline-funding/627266/