ノルウェーSINTEFの研究者ら、水素の製造とCO2の回収を1ステップで実施できるプロセスを開発

2022年08月16日

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ノルウェーのSINTEFの研究者らは、水素の製造とCO2の回収を1ステップで実施できるプロセスを開発したと明らかにしました。その成果は、学術誌Scienceに掲載されています。

SINTEFが開発したプロセスは、天然ガスを原料として使用し、特殊なセラミック膜を用いて水素を製造するものです。このプロセスは非常にエネルギー効率が高く、さらに、水素がセラミック膜を通過する際に自動的に熱が発生するため、従来の水蒸気改質プロセスで必要な外部熱源が不要です。現在確認されているエネルギー効率は70〜75%ですが、将来的には90%が達成可能と見込まれています。
SINTEFは当該プロセスを今後2〜3年で商用化することを目標としています。

詳細は以下をご覧ください。

論文”Single-step hydrogen production from NH3, CH4, and biogas in stacked proton ceramic reactors”の入手先
https://www.science.org/doi/10.1126/science.abj3951

SINTEFによるプレスリリース
https://www.sintef.no/en/latest-news/2022/hydrogen-production-and-carbon-capture-in-a-single-step/

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https://techxplore.com/news/2022-07-hydrogen-production-carbon-capture.amp