米国Project Tundra、プロジェクト開発の最終段階へ進展
2023年07月11日
米国North Dakota州Ceter近郊にCO2を地中貯留するProject Tundraを開発するMinnkota Power Cooperativeは、TC Energy、三菱重工業(MHI)、Kiewit及びその関連会社との合意により、Project Tundraが開発の最終段階に移行する取り決めに合意したことを発表しました。
この取り決めに基づき、Minnkota Power Cooperativeは引き続きMilton R. Young発電所の開発を主導し、プロジェクト実施地域の地主や地域住民との調整を行います。また、TC Energy は45Q税額控除の資格取得を含むプロジェクトの商業化にむけた活動を主導します。プロジェクトの建設及び操業コストは45Qによって回収され、貯留されるCO2 1トンあたり85ドルが得られることが見込まれています。建設を担当するKiewitと協力し、三菱重工はKS-21™を用いたCO2回収技術「Advanced KM CDR Process™」を提供します。
同プロジェクト参加者は5月に米国エネルギー省のCO2回収実証プロジェクトプログラムを通じて3億5,000万ドルの助成金と、North Dakota州のクリーン持続可能エネルギー庁(CSEA)を通じて1億5,000万ドルの融資を求める申請書を提出しました。このプロジェクトは現在、1億ドルのCSEA融資の承認を受けています。
今後、資金調達の完了と各社による最終投資決定を条件として、Project Tundraの建設開始は2024年初めに予定されています。
詳細は以下をご覧ください。
Project Tundraによるプレスリリース
https://www.projecttundrand.com/post/project-tundra-moves-into-final-development-stage