deepC Store、豪州政府のAction List作成支援のためCO2組成基準提出
2023年07月11日
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deepC Storeは、オーストラリア連邦政府がCCS事業の開発促進のために取り組んでいるロンドン議定書に基づく許可条件となるCO2成分に関する行動基準表(Action List)の作成を支援するため、同社が開発する大型浮体式CCSハブ・プロジェクト「CStore1」のCO2組成基準書を同政府に提出したことを明らかにしました。deepC Storeは、同社の技術アドバイザーであるPace CCSと共同でCStore1のCO2組成基準書を作成しており、同基準書の完成にあたっては提携しているパートナー企業各社やCO2供給源候補各社からのフィードバックも反映したとしています。
同基準書の主な内容は以下の通りです。
- 二つのCO2引渡候補地点(CO2液化前と液化後)に合わせ、それぞれのCO2組成基準を作成。
- CO2液化前の主なCO2組成について、CO2は≥ 95.0 mol% 、ライトエンド(N2, H2, CH4, Ar, CO, C₂H₆)の合計は≤4 mol%を設定。
- CO2液化後の主なCO2組成について、
- 低温低圧(約7 bar, -49°C)或いは中温中圧(約19 bar, -25°C)条件での船舶輸送の場合、ライトエンド(N2, H2, CH4, Ar, CO, C₂H₆)の大半はCO2液化の過程で除去されるため、CO2濃度は(液化前の組成と比べ)より高いものとなる。
- 高温高圧(約75 bar, 10°C)条件での船舶輸送の場合、ライトエンド(N2, H2, CH4, Ar, CO, C₂H₆)はCO2液化の過程で除去されない(溶けた状態を維持する)ため、CO2組成は液化前のものと同じとなる。
- 同基準書作成にあたりdeepC StoreとPace CCSは、製鉄所、火力発電所、バイオマス発電所、ゴミ焼却炉、製油所、セメント製造所、アンモニア製造所、DAC設備を含む様々なCO2供給源を調査した。
- 産業毎に異なるCO2組成(CO2を除く不純物組成)のCO2供給が予想されることを考慮した結果:
- 同基準書に基づくCO2組成基準を全てのCO2供給源に適用する。CO2供給源毎にCO2組成基準を調整することはしない。
- 同基準書に基づくCO2組成基準を逸脱するCO2供給については、それらがCStore1に及ぼし得るリスクの事前検証が必須とする。
詳細は以下をご覧ください。
deepC Storeによるプレスリリース
https://www.deepcstore.com/news/deepcstore-co2-supply-specification-australia-national-action-list-london-protocol