英国ETS再編でネットゼロキャップ導入、DACも対象へ

2023年07月11日

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英国政府は英国版排出量取引制度(UK-ETS)の再編を発表しました。主に以下の3点が追加されることになります。
1.2024年から電力、エネルギー集約型産業、航空部門に対し新たに温室効果ガス排出量の限度(キャップ)を設定
これらの業界はネットゼロ目標を達成するのに必要な割合で排出量を削減することが要求されます。
2.対象分野の拡大
2026年から英国内海運、2028年から廃棄物処理施設に対象拡大、また2026年には航空業界に対する無償排出枠の段階的廃止が展開される予定としています。
3.CDR技術(UK-ETSでは温室効果ガス除去:GGRと表現)の導入
ネットゼロを達成するために不可欠となる技術への投資を支援するため、温室効果ガス除去(GGR)技術の導入が適切であるとの決定を発表しました。
GGR技術の一つとして大気中CO2の直接回収(DAC)が含まれます。

詳細は以下をご覧ください。

英国政府によるプレスリリース
https://www.gov.uk/government/news/tighter-limit-on-industrial-power-and-aviation-emissions-as-uk-leads-the-way-to-net-zero

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https://www.energyvoice.com/renewables-energy-transition/ccs/uk-ccs/516094/carbon-removal-tech-added-uk-ets-reforms/