米国農務省林野部、国有林・草原におけるCCS検討を可能にする規則制定の提案
2023年12月05日
米国Department of Agriculture(農務省)のForest Service(林野部)は、国有林及び国有草原においてCCSプロジェクトの提案を検討できるようにする規則制定案告示(NPRM:Notice of Proposed Rulemaking)を発表しました。この提案は、内務省土地管理局(Department of Interior’s Bureau of Land Management)で確立されている規制構造と連携し、枠組みを調和させるものとしています。
米国農務省林野部は、国有森林システムの土地の独占的かつ永続的な使用及び占有の許可を禁止する特別利用規則(special use regulaitons)を改正し、CCSを免除することを提案しています。 林野部はまたCCSの定義を追加することも提案しています。
今日の提案が最終決定されれば、林野部は気候変動を緩和するための広範な世界的取り組みに貢献できるようになるとしていますが、現在検討しているCCSプロジェクトの提案がないということも明らかにしています。CCSプロジェクトの提案が正式な申請として受け入れられるためには二次審査に合格する必要があります。また、環境影響評価制度を定める国家環境政策法(NEPA)にも準拠する必要があり、林野部の承認設ける必要があります。
提案された規則では、国有林管理制度(NFS)の土地におけるCCSを許可するものではなく、むしろ、CCSの提案を、NFSの土地の独占的使用及び占有の認可を禁止する一次審査基準から免除するものである。これにより林野部がCCSの提案および申請を審査し、認可できるようになるとしています。この方針は米国EPAのクラスVI坑井の許可要件の意図と一致するとしています。
詳細は以下をご覧ください。
The U.S. Forest Serviceによるプレスリリース
https://www.fs.usda.gov/news/releases/usda-forest-service-proposes-rule-facilitate-carbon-capture-and-sequestration
Forest Serviceによる提案本文
https://www.federalregister.gov/documents/2023/11/03/2023-24341/land-uses-special-uses-carbon-capture-and-storage-exemption
関連ニュース
https://headtopics.com/us/us-agency-proposes-allowing-carbon-capture-projects-in-48453041