米国Avnos、大気から水を精製可能な世界初のハイブリッドDACシステムのパイロット開始
2023年12月05日
米国ロサンゼルスに拠点を置くAvnosは、CO2除去のための新たなハイブリッド DACシステムHDAC™技術を開発しており、California州Bakersfieldで初の商業パイロットプロジェクトを開始したことを発表しました。Southern California Gas Company(SoCalGas)と提携し、米国エネルギー省 (DOE) からの資金提供を受けて開発されたHDAC技術のパイロットプラントは、世界初のウォーターポジティブDACソリューションを提供するとしています。他の DAC技術では回収CO2 1トンあたり5 ~10トンの水が消費されるのに対し、HDACシステムでは回収CO2 1トンあたり5トンの液体蒸留水を生産することができます。今回のパイロットプラントでは、年間約30トンの大気中のCO2を回収し、150トンの水を生成するとしています。
米国国立研究所Pacific Northwest National Laboratory(PNNL)による研究に基づいたAvnos独自のHDACテクノロジーは、DAC分野のいくつかの重要な領域で革新をもたらすとしています。大気から水も回収することで、Avnosは他に類を見ない湿度スイング法(moisture swing adsorption)を用いたCO2吸着材を活用することができ、その結果、加熱の必要がなくなり、他のDAC技術と比較してエネルギー消費が50%以上削減されるとしています。
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https://carbonherald.com/avnos-launches-the-first-commercial-pilot-of-its-hdac-technology/