スウェーデンStockholm Exergi、Microsoftと10年間のCDRオフテイク契約を締結

2024年05月13日

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スウェーデンの電力会社Stockholm Exergi は、ストックホルムのVärtanで計画する同社のBECCSプラント(CCS適用バイオマス発電所)から333万トンの恒久的なネガティブエミッションを提供するオフテイク契約をMicrosoftと締結したと発表しました。これは、CO2除去(CDR)に関するこれまでの契約で世界最大規模となる合意です。2028年に納入開始、10年間継続する予定となっています。

Microsoftの担当者は、「BECCSに使用するバイオ燃料は持続可能な供給源から調達することが極めて重要であるが、Stockholm Exergiのこの点に関するコミットメントに感銘を受けた」と述べている。

Microsoftとの契約に基づき、Stockholm Exergiは厳しい品質要件に従いCDRを提供することとなり、これには、Microsoftと共同で開発したバイオ燃料の持続可能な調達基準、ネガティブエミッションの正味排出量の保守的(conservative)な算定、包括的なモニタリング、報告、検証 (MRV) が含まれます。

Stockholm Exergiは3月にBECCSプラントの環境許可を取得しており、2025年に建設が開始される予定です。このBECCSプラントは、2016年から稼働している既存のバイオマス火力発電所に増設され、CO2貯留は北欧地域で実施される計画です。年間最大80万トンのCO2を除去するとしています。

詳細は以下をご覧ください。

Stockholm Exergiによるプレスリリース

https://www.stockholmexergi.se/nyheter/stockholm-exergi-tecknar-varldens-hittills-storsta-avtal-med-microsoft-for-permanenta-minusutslapp/

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