ドイツ連邦内閣、炭素管理戦略を採択、議会の審議へ

2024年06月06日

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ドイツ連邦内閣は、「炭素管理戦略」を採択したことを発表しました。

ドイツ政府による炭素管理戦略の重要な点として以下を挙げています。
• CCSに対する既存の障壁を排除、同時に、CCUのための道筋を確立
• 将来的にCCS貯留サイトとして適していることが証明されれば、海洋保護区外の公海でCO2貯留を実施可能
• 陸域でのCO2貯留は基本的に認めないが、各州それぞれの地域が許可すればCO2貯留実施を容認
• CCS/CCU はドイツ政府のGHG排出削減目標に沿うものでなければならず、再生可能エネルギーの加速的拡大に引き続き重点を置く
• ガスエネルギー源またはバイオマスへの CCS/CCU の適用は、電力システムのカーボンニュートラルへの移行という意味で可能
• 石炭の段階的廃止は継続するため、石炭火力発電(発電所および暖房プラント)からのCO2を輸送・貯留するCO2 パイプラインおよび CO2貯留施設へのアクセスは認められない
• 化石燃料で稼働する発電所へのCCS/CCUの適用には資金提供を実施しない

今後は、今回採択された重要な点が連邦議会によって審議される予定です。同時に連邦政府は、包括的な炭素管理戦略の策定を継続し、各省庁と調整していくとしています。

詳細は以下をご覧ください。

ドイツ連邦政府(cabinet)によるプレスリリース
https://www.bundesregierung.de/breg-de/aktuelles/carbon-management-strategie-2289146

関連ニュース
https://www.reuters.com/markets/carbon/german-cabinet-approves-plans-allow-carbon-transport-storage-2024-05-29/

https://www.euractiv.com/section/energy-environment/news/german-cabinet-approves-plans-to-allow-carbon-transport-and-storage/