英国University of Oxford、The State of CDR報告書の第2版を公表

2024年06月11日

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英国のUniversity of Oxfordは、CO2除去技術の開発状況について評価した「The State of Carbon Dioxide Removal」の第2版を公表しました。

同書は、世界がパリ協定の1.5°C目標を達成するには、今世紀半ばまでに年間約70~90億トンのCO2を大気から除去する必要があることを示しています。排出量の削減がネットゼロ達成の主力であるが、CO2除去(CDR)が果たす役割は極めて重要であることを強調しています。

現在、CDRにより除去されているのは年間20億トンであり、そのほとんどは植林などによるもので、新たなCDR技術(バイオ炭、岩石の風化促進、DACCS、BECCSなど)によるCO2除去量は年間130万トンに相当し、全体の0.1%未満であるという評価結果を示しました。そのため、多様なCDR技術を迅速に拡大する必要があることを主張しています。

詳細は以下をご覧ください。

University of Oxfordによるプレスリリース
https://static1.squarespace.com/static/633458017a1ae214f3772c76/t/665ed3f97170e3136a4a8b9d/1717490683517/State+of+Carbon+Dioxide+Removal+press+release+2+edition.pdf

The State of Carbon Dioxide Removalのサイト
https://www.stateofcdr.org/

The State of Carbon Dioxide Removal(2nd edition)の入手先
https://static1.squarespace.com/static/633458017a1ae214f3772c76/t/665ed1e2b9d34b2bf8e17c63/1717490167773/The-State-of-Carbon-Dioxide-Removal-2Edition.pdf

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https://www.straitstimes.com/world/europe/carbon-capture-must-quadruple-by-2050-to-meet-climate-targets-says-report