豪州KC8 Capture Technologies、WoodsideやCemex等から1,000万豪ドルの資金調達
2024年07月23日
CO2回収技術を開発するオーストラリアのスタートアップ企業であるKC8 Capture Technologies(KC8)は、Woodside Energy、Cemex Ventures等から、1,000万豪ドルを調達したことを発表しました。
KC8は2021年に設立され、セメント、鉄鋼、発電、化学製品製造など、排出削減が困難な産業に、従来のアミンベースのプロセスと比較して最大50%低い資本コストで、重工業の排出源からのCO2排出量の最大95%を回収し、エネルギー効率を最大15%向上させることができるとしています。KC8が開発したCO2回収プロセスであるUNO MK 3プロセスは、炭酸カリウム(K2CO3)を用いて、低圧で非常に効率的にCO2を回収できるとしています。
KC8は、メキシコのセメントメーカーCemexと協力し、Cemexの主要セメント工場の1つでFEED調査を実施し、100トン/日以上の CO2回収を目指しています。また、オーストラリアでは、Cement Australiaと協力し、Queensland州Gladstonに位置するセメント工場でPACERプロジェクトを計画しており、15トン/日のCO2を回収する商用実証プラントを建設しています。さらに、米国では、米国エネルギー省(DOE)のNational Carbon Capture Center (NCCC)で商用パイロット実証プラントを開発しており、天然ガス燃焼排ガスから10~15トン/日のCO2回収を目指しています。
詳細は以下をご覧ください。
KC8 Capture Technologiesによるプレスリリース
https://kc8capture.com/kc8-capture-technologies-raises-au-10-million-to-accelerate-decarbonisation-of-critical-and-hard-to-abate-industries/
関連ニュース
https://www.digitalnationaus.com.au/news/kc8-capture-technologies-secure-10m-raise-609594