デンマークのProject Greensand、パイロット完了、DNVが適合証明書付与
2024年10月09日
デンマークのCCS事業であるProject Greensandを開発する23のパートナー企業は、北海の海底下にCO2を安全で効率的に貯留するための開発、試験、実証を目的としたパイロットプロジェクトの最終報告書を提出したと発表しました。これは、Project Greensandのパイロットフェーズが完了したことを意味します。
徹底した技術検証により、貯留したCO2は予想どおり、北海の海底1,800メートル下のNini West貯留層に安全かつ永久に留まることが確認されました。これにより、Project Greensandは、世界で初めて、回収したCO2を国境を越えて輸送し、沖合に貯留できることを実証したとしています。
プロジェクトを主導するINEOS は、ライセンスパートナーであるHarbour Energy(旧Wintershall Dea※)およびNordsøfondenに代わり、デンマーク初の大規模CO2貯留施設の承認をすでに申請しており、2025年末または2026年初頭までに北海でCO2貯留を開始できるよう取り組んでいます。目標は年間最大40万トンのCO2を貯留することであり、計画では2030年から北海の海底下に年間最大800万トンのCO2を貯留する予定です。
また、第三者認証機関であるDNVが、2023年6月に発行した認証を基に、プロジェクト事業者がISO 27914に準拠したCO2の安全かつ効果的な地中貯留計画を策定したことを確認するサイト承認および貯留サイトに関する適合証明書(Certificate of Conformity)を付与したことも明らかにしています。
※Wintershall DeaはHarbour Energyによる買収完了で、9月3日付で「Harbour Energy」に社名変更しています。
詳細は以下をご覧ください。
INEOSによるプレスリリース
https://www.ineos.com/news/shared-news/denmarks-first-co2-storage-facility-is-now-ready-to-receive-large-amounts-of-co2/
DNVによるプレスリリース
https://www.dnv.com/news/dnv-certifies-first-co2-storage-site-for-flagship-danish-carbon-capture-and-storage-project/
関連ニュース
https://www.energyvoice.com/renewables-energy-transition/ccs/europe-ccs/559534/denmarks-project-greensand-ccs-completes-pilot-phase/
https://www.oedigital.com/news/517221-denmark-s-first-offshore-carbon-storage-project-gets-dnv-s-site-certification