英国ETS、海運部門とCCSにおける非パイプライン輸送への拡大検討コンサルテーション開始

2024年12月18日

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英国の排出量取引制度(UK-ETS)を管轄するETS Authorityは、海運部門からの排出をUK-ETSに含める提案と、CCSプロジェクトにおけるパイプライン以外の道路、鉄道、船舶による輸送をUK-ETSの対象とする提案を公表し、コンサルテーションを開始しました。

海運部門からの排出をUK-ETSに含める改正は2026年の発効を目指しています。この改正により、国内航行船舶を所有する企業は、排出するCO2 1トンごとに排出枠を取得することが必要となります。

CCSプロジェクトにおいてCO2のパイプライン輸送からの排出は既に対象となっているが、その他の道路、鉄道、船舶による輸送はUK-ETSに含まれていませんでした。そのため、この改正により、貯留のためにCO2を輸送する事業者が報告対象となる排出量から貯留に送った量を差し引くことができるようになり、パイプラインにアクセスできない産業施設にとってのCCSプロジェクトも経済性が向上することが期待されます。

詳細は以下をご覧ください。
 
英国政府によるプレスリリース
https://www.gov.uk/government/news/expanding-and-strengthening-the-uk-emissions-trading-scheme
 
非パイプライン輸送のCCSへの拡大に関するコンサルテーション
https://www.gov.uk/government/consultations/uk-ets-scope-expansion-ccs-non-pipeline-transport-of-carbon-dioxide


海運部門への拡大に関するコンサルテーション
https://www.gov.uk/government/consultations/uk-ets-scope-expansion-maritime-sector
 
関連ニュース
https://www.businessgreen.com/news/4383913/government-seeks-shipping-uk-emissions-trading-scheme