ノルウェーHafslund Celsio、廃棄物焼却プラントにおけるCO2回収プロジェクト再開

2025年02月27日

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ノルウェー・オスロ市のHafslund Celsioは、オスロのKlemetsrudでのCO2回収プロジェクトを再開を決定したことを発表しました。Hafslund Celsioは、Aker SolutionsとSLB Capturiとパートナーシップを結び、廃棄物焼却プラントにCO2回収プラントを供給する契約を締結しました。このCO2回収プラントは、Klemetsrudの廃棄物焼却プラントから年間35万トンのCO2を回収し(回収率90%)、そのうち約50%は大気からのCO2を除去することにつながり、残りの50%は化石由来のCO2の排出量削減となります。2029年第3四半期までに稼働開始予定です。
 
回収したCO2はオスロ港にCO2ターミナルを建設し、輸送する物流を確立し、そこからNorthern LightsのCO2輸送・貯留ネットワークにより北海海底下に貯留する計画です。
 
Hafslund Celsioは、CO2回収プラント実現のための管理枠組みは83億ノルウェークローネ(NOK)、最高限度額は95億NOKに設定されています。ノルウェー政府は資本コスト(CAPEX)に対する支援として25億NOKを拠出し、さらに10年間にわたり運営コスト(OPEX)に対する支援も実施します。オスロ市はHafslund Celsioの優先株を通じて26億NOKを直接投資し、Hafslund Celsio自身は43億NOKを投資するとしています。同プロジェクトは政府の資金提供のための協定で定められた最大予算を大幅に超過していたため、CO2回収プロジェクトのコスト削減のために保留となった経緯がありますが、約10億NOKのコスト削減を実現したとしています。
 
また、このプラントはCO2除去(CDR)によるクレジットを見込むことができるため、ボランタリー市場におけるCDRクレジットの販売が重要な収入源となることも期待されています。
 
詳細は以下をご覧ください。
 
Hafslundによるプレスリリース(ノルウェー語)
https://www.hafslund.no/no/om-oss/presse/karbonfangst-i-oslo-realiseres
 
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https://www.reuters.com/sustainability/norway-resumes-work-oslo-waste-carbon-capture-project-2025-01-27/