英国議会PAC、英国政府のCCUSプログラムによるエネルギー料金への影響評価を勧告

2025年03月04日

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英国議会の公会計委員会(Public Accounts Committee:PAC)は、英国政府によるCCUSプログラムが納税者と消費者にとって負担可能なものであるかどうかを評価するよう求める報告書を公表しました。PACがこの度公表した報告書は、英国政府はCCUS技術の導入における過去の失敗から教訓を得ているものの、CCUSプログラムが消費者のエネルギー料金に及ぼす可能性のある影響を評価していないと警告しています。
 
PACの調査によると、この他にも、新たな2件のCCUSプロジェクトの契約には、事業が順調に進んだ場合に政府が利益を分配したり、消費者がエネルギー料金の引き下げの恩恵を受けることができるような条項が含まれていないことも判明したことも明らかにしています。そのためPACは、政府が支援したすべてのCCUSプロジェクトの成功から納税者と消費者が経済的恩恵を受けるためのメカニズムを導入するよう政府に求めています。
 
詳細は以下をご覧ください。
 
英国議会によるプレスリリース
https://committees.parliament.uk/committee/127/public-accounts-committee/news/205139/carbon-capture-high-degree-of-uncertainty-whether-risky-investment-by-govt-will-pay-off/
 
PACによるレポート入手先
https://publications.parliament.uk/pa/cm5901/cmselect/cmpubacc/351/report.html
 
関連ニュース
https://www.gasworld.com/story/uk-carbon-capture-risks-and-affordability-called-into-question/2150819.article/