欧州5か国の工業地帯でのCCUSの導入を目指すALIGN-CCUSプロジェクトが本格始動
2017年11月16日
欧州5か国の工業地帯でのCCUSの導入を目指す新たなプロジェクト、ALIGN-CCUSプロジェクトが、EUのERA-NETプログラムの一部であるAdvancing CCS Technologies(ACT)により実施されている資金提供プログラム(ERA-NET ACT)より、約1500万ユーロの資金を確保し、本格始動しました。ALIGN-CCUSプロジェクトは、欧州の国際的な34の研究機関と企業とのパートナーシップで行う、CCUSプロジェクトであり、EUと参加国(ノルウェー、イギリス、ルーマニア、ドイツ、オランダ)からの補助金を活用して実施されます。2017年から2020年までの3年間で、6つのワーキングパッケージ(回収、輸送、貯留、CO2利用、産業クラスター、社会)に分かれ、CO2回収技術の最適化・コスト削減、大規模CO2輸送、沖合での安全なCO2貯留、エネルギー貯蔵・転換におけるCO2利用技術の開発、CCUSの社会的受容のサポートを検討するとしています。
このプロジェクトでの検討結果は、英国のTeessideおよびGrangemouth、オランダのRotterdam、ドイツのNorth Rhine-Westphalia、NorwayのGrenland、ルーマニアのOlteniaの各工業地域におけるCCUSの導入のための詳細な計画を立てるために利用されるとのことです。
また、旭化成ヨーロッパも当プロジェクトのCO2利用のワーキングパッケージに参画することを公表しています。
詳細は以下をご覧ください。
ALIGN-CCUSプロジェクトについて
https://www.alignccus.eu/about-project
ALIGN-CCUSプロジェクトによるプレスリリース
https://www.alignccus.eu/news/international-team-wins-eu-funds-deliver-deep-decarbonisation-europe%E2%80%99s-industrial-regions
旭化成によるプレスリリース
https://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2017/ze171114.html
関連ニュース
http://www.energylivenews.com/2017/11/14/new-eu-project-targets-large-scale-ccs/