三菱重工エンジニアリングと英国Drax、BECCS実証プロジェクトにおいてCO2回収の試験実施に合意

2020年06月26日

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三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング(MHIENG)と英国のDraxが、英国ノース・ヨークシャー州にあるDraxのバイオマス発電所からCO2を回収する新しい実証プロジェクトの実施に合意したことを明らかにしました。 本プロジェクトは、2020年秋から開始される予定です。

MHIのプレスリリースによると、このプロジェクトにおいて、12ヵ月間にわたるパイロット試験を実施し、約300kg/日のCO2を回収し、バイオマス燃焼排ガスへの適用性と性能を確認するとしています。試験では、 KS-1TMとKS-21TMの2種類のアミン吸収液を用いる計画です。KS-1TMは、MHIENGのこれまでのCO2回収プラントすべてで採用されており、信頼性と経済性で高い評価を得ているとしています。そして、 KS-21TMは、MHIENGと関西電力が共同で新たに開発した吸収液であり、KS-1TMと比べて再生効率に優れて劣化も少ないといった特徴を有しているとしています。
Drax社によるバイオマス発電と排ガスからのCO2回収を組み合わせたBECCSプロジェクトの導入は、今後最大1,6000万トンのCO2削減効果が期待されており、英国政府が掲げる「2050年までにCO2排出量正味ゼロ」の目標の1/3に相当しています。

詳細は以下をご覧ください。

MHIによるプレスリリース
https://www.mhi.com/jp/news/story/200624.html

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https://www.energylivenews.com/2020/06/24/drax-and-mhi-announce-new-biomass-ccs-pilot/