ノルウェー政府、Northern Lightsプロジェクトの技術面・経済面を第三者が評価した報告書を公表

2020年07月01日

ノルウェーで開発が進むNorthern Lightsプロジェクトの技術面・経済面および不確実性を第三者が評価した報告書が公表されました(報告書はノルウェー語版のみ)。評価を実施したのは、AtkinsとOslo Economicsです。

報告書には、プロジェクトに関与する産業界とノルウェーの石油エネルギー省による費用負担に関する交渉の結果も示されており、ノルウェー政府が8割を負担し、残りの2割を産業界が負担することで合意したようです。

また、プロジェクトの投資総額は、129億〜171億ノルウェークローネ(NOK)となることが推計されました。投資総額の推計幅は、CO2回収設備を1箇所にするか2箇所にするかによるものとのことです。10年間の操業コストは57億〜80億NOKとなり、最終的な総コストは186億〜251億NOKとなることが推計されました。

ノルウェー政府の負担額が高額となることが懸念されており、CO2回収設備を1箇所に絞ることも提案している模様です。

詳細は以下をご覧ください。

ノルウェー政府によるプレスリリース(ノルウェー語)
https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/ny-side/id2720965/

レポートの入手先(ノルウェー語)
https://www.regjeringen.no/contentassets/9f8d6e401b4e4f2e9d48645323aa26c0/kvalitetssikring-ks2-av-tiltak-for-demonstrasjon-av-fullskala-co2-handtering.pdf

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