三菱重工エンジニアリング、商用としては初の小型CO2回収装置を広島市のバイオマス発電所向けに受注

2021年12月06日

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三菱重工グループの三菱重工エンジニアリングは、プラント建設・保守などを手掛ける太平電業から、同社が有するバイオマス発電所向けの小型CO2回収装置(回収能力 0.3トン/日)を受注したと公表しました。

太平電業は、バイオマス発電により発生したCO2の分離・回収後に一時貯蔵し、そのCO2を農作物の育成などに利用することで、カーボンニュートラルからカーボンネガティブソリューションの獲得を目指しているとしています。この取り組みの一環として、太平電業が広島市の複合機能都市「ひろしま西風新都」に有する出力7,000kW級のバイオマス発電所に三菱重工エンジニアリングの小型CO2回収装置の導入が計画されています。

同装置は、バイオマス燃焼排ガス源からCO2を回収する検証用の試験機がベースとなっており、英国大手電力会社Drax社のバイオマス発電所におけるCO2回収実証プロジェクトで用いられている試験機に自動運転機能などを追加し、商業機として改善したものです。

同装置に採用されているCO2回収技術は、MHIENGが関西電力(KEPCO)と共同開発したアミン吸収液「KS-1™」を用いる「KM CDR Process™」というプロセスです。

詳細は以下をご覧ください。

MHIによるプレスリリース
https://www.mhi.com/jp/news/211201.html

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