米国会計検査院、DOEが資金提供するCCS実証プロジェクト管理の是正のための勧告を公表
2022年01月06日
米国会計検査院(GAO)は、エネルギー省(DOE)が資金提供するCCSの実証プロジェクトの状況を評価し、是正のための勧告を示した報告書「Carbon Capture and Storage: Actions Needed to Improve DOE Management of Demonstration Projects」を公表しました。2009年以降、DOEは11件のプロジェクトに合計11億ドルの資金を提供し、石炭火力及び産業施設からどのようにCO2を回収し、貯留できるかを検討しています。DOEは当初、8件の石炭プロジェクトに取り組んでおり、そのほとんどはCO2回収装置を備えた新規の発電所の計画でした。 しかし、経済的実行可能性の低下により7件は建設に至っていないこと、その内4件のプロジェクトでは、計画よりも約3億ドル多く費やしていることを指摘しています。
GAOは今回の評価において、法律、規制、ガイダンス、資金調達契約、及び、その他のプロジェクト文書を確認し、DOEの担当者やプロジェクトの代表者にインタビューしたとしています。その結果、GAOは DOEに対する勧告として、(1)プロジェクトの選択と交渉のプロセスを改善し、(2)確立した範囲、スケジュール、予算に基づき、プロジェクトを一貫して管理することを推奨しています。
詳細は以下をご覧ください。
米国GAOによるレポートの発表
https://www.gao.gov/products/gao-22-105111
レポート「Carbon Capture and Storage: Actions Needed to Improve DOE Management of Demonstration Projects」の入手先
https://www.gao.gov/assets/gao-22-105111.pdf