米国University of Illinois Chicagoの研究チーム、回収CO2 のほぼ100%をエチレンに変換する方法を開発
2022年09月22日
米国University of Illinois Chicago(UIC)の研究チームは、産業排気ガスから回収されたCO2のほぼ100%をエチレンに変換する方法を発見し、その結果が学術誌Cell Reports Physical Scienceに掲載されました。エチレンは、プラスチック製品の重要な原料の一つです。CO2をエチレンに変換する方法は10年以上にわたり研究されてきていますが、UIC チームの手法はCO2をほぼ100%利用して炭化水素を生成する初めての手法となります。この度開発されたシステムは電気分解を使用して、回収されたCO2を高純度のエチレンに変換し、他の炭素ベースの燃料と酸素を副産物として生成するものです。
このプロセスでは、最大6トンのCO2を1トンのエチレンに変換し、回収されたCO2のほぼすべてをリサイクルすることができるとしています。さらにシステムは電気で動作するため、再生可能エネルギーを使用することでプロセスをカーボン ネガティブにすることができるとしています。
詳細は以下をご覧ください。
論文の入手先
https://www.cell.com/cell-reports-physical-science/fulltext/S2666-3864(22)00347-2
University of Illinois Chicagoによるプレスリリース
https://today.uic.edu/a-breakthrough-discovery-in-carbon-capture-conversion-for-ethylene-production/