英国のNZT Power(CCS付帯天然ガス発電所)とNEP(CO2輸送・貯留プロジェクト)建設段階へ

2024年12月26日

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英国でCCS付帯天然ガス発電所を開発するNet Zero Teesside Power (NZT Power) とそれに関連するCO2輸送・貯留プロジェクトであるNEPがファイナンス・クローズを達成し、建設段階へ移行することが発表されました。
 
これは、以下の2つの英国政府とのマイルストーン達成によるものです。
 
➀英国政府による貯留許可
North Sea Transition Authority (NSTA) は英国として初となるCO2貯留許可をNorthern Endurance Partnership(NEP)に付与しました。2027年圧入開始、年間400万トンのCO2を25年間実施する内容となっています。
 
➁ビジネスモデルに基づく英国政府との経済ライセンスのための契約締結完了
英国政府は経済ライセンスのための契約を締結完了しました。この契約に基づき、英国政府はビジネスモデルに基づく経済的支援をEast Coast Cluster(NEPとNZT Powerが中心)に提供することになり、2025年から建設開始となります。
 
NEPとNZT Powerはいずれも2028年運用開始を目指しています。
NEPの権益比率は、BP(オペレーター)45%、Equinor 45%、TotalEnergies 10%です。NZT Powerの権益比率はBP(オペレーター)75%、Equinor 25%です。
 
詳細は以下をご覧ください。
 
NSTAによるプレスリリース
https://www.nstauthority.co.uk/news-publications/nsta-awards-endurance-first-ever-uk-carbon-storage-permit/
 
英国政府によるプレスリリース
https://www.gov.uk/government/news/contracts-signed-for-uks-first-carbon-capture-projects-in-teesside
 
Net Zero Teessideによるプレスリリース
https://www.netzeroteesside.co.uk/news/greenlight-for-net-zero-teesside-power/
 
East Coast Clusterによるプレスリリース
https://eastcoastcluster.co.uk/press-release/northern-endurance-partnership-greenlights-uks-first-co2-transportation-and-storage-infrastructure-project/
 
関連ニュース
https://bdaily.co.uk/articles/2024/12/10/transformational-nzt-power-project-moves-forward