DNV、MENA地域の油ガス生産の脱炭素化に関する報告書

2026年02月25日

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DNVは、「Energy Transition Outlook 2026: DNV’s forecast on oil and gas decarbonization in the Gulf region(湾岸地域における石油・ガスの脱炭素化)」に関する報告書を発表しました。この報告書では、湾岸協力会議(GCC)諸国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、オマーン、カタール、クウェート)が、主要な油ガス供給国としての役割を維持しながら、油ガス生産における排出原単位の削減に対する取り組みを詳述しています。
 
2005年以降、GCC諸国は世界の油ガス生産量の約18%を占めており、低コストで優位性のある資源への投資が続くにつれて、このシェアは拡大することが予想されています。世界のエネルギー需要がアジアへとシフトする中、この地域の立地条件とコスト競争力は、優先的な供給国としての地位を強化すると見込んでいます。同時に、脱炭素化対策は長期的な競争力にとって不可欠な要素となりつつあるとしています。
 
DNVの展望では、水素とアンモニアを長期的な輸出手段として取り上げています。中東・北アフリカ(MENA)地域は、天然ガスからCO2回収によって生産されるブルー水素と、再エネを用いた電気分解で生産されるグリーン水素の両方を拡大する上で有利な立場にあり、2060年までに、MENA地域は年間約1,900万トンの水素と1,300万トンのアンモニアを生産し、その約50%を主に欧州と先進アジア諸国に輸出すると予測しています。
 
DNVはまた、こうした移行の大きな部分をCCUSが支えており、MENA地域で計画中または稼働中のCCUSプロジェクトの98%以上がGCC諸国で実施されていることに注目し、回収されるCO2量(CO2除去量を含む)は、2060年までに年間約2億5,000万トンに達すると予想しています。このうち、CO2除去量(BECCSとDACCSの合計)は、2060年までに年間約8,100万トン-CO2と予想されており、脱炭素化が困難な産業からの排出量の相殺に貢献するとしています。
 
詳細は以下をご覧ください。
 
DNVによるプレスリリース
https://www.dnv.com/news/2026/energy-transition-outlook-shows-gulf-cooperation-council-expanding-energy-exports-while-lowering-emissions-intensity/
 
Energy Transition Outlook 2026: DNV’s forecast on oil and gas decarbonization in the Gulf regionの入手先
https://www.dnv.com/energy-transition-outlook/oil-and-gas-decarbonization-in-the-gulf-region/
 
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