国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)に参加しました

2019年01月


2018年12月4日〜15日にかけてポーランドにおいて行われた国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)にポーランド政府代表団の一員としてJANUSの栗田が参加した。COP24の会場となったのは、ポーランド南部カトヴィツエ市で再開発が進むエリアにあるSaucerスポーツ&エンターテイメントアリーナである。
COP24の参加者は18,319人。当初、あまり大きな成果が期待されていなかった今回の会議ではあるが、会場はメイン会場の他、サイドイベント、パビリオンエリアなども多くの参加者でにぎわっており、連日多くの参加者の熱気に包まれていた。

  
COP24メイン会場(Katowice, Poland)


COP24の成果
COP24における最大の成果は、パリ協定の実施指針を定める「パリルールブック(実施指針)」が採択されたことである。パリ協定の目的は、産業革命前からの世界の平均気温上昇を「2度未満」に抑える。加えて平均気温上昇を「1.5度未満」を目指すことであり、COP24においては、この目的を推進するための具体的な運用指針が採択された。この運用指針を基に締約国は、先進国、途上国を問わず国別目標(Nationally Determined Contribution: NDC)を作成、提出、維持することとなった。2020年以降から始まる温暖化対策を翌年に控え世界統一ルールが定められた成果は大きな前進。次回のCOP25は、2019年11月11日〜22日の予定でチリにおいて開催予定となった。

 
COP24本会議場


今後

5年毎の見直しにおけるNDCの削減目標の引き上げができるかは、今後の一つの焦点となる。特にIPCC1.5℃特別報告書を受けて、2020年に再提出するNDCのさらなる強化を各国は迫られる可能性があり、締約国の動向が注目される。

以上