第20回バイオマス科学会議でのポスター賞を受賞しました
2025年02月
東北大学を中心とするコンソーシアムの研究成果が評価され、第20回バイオマス科学会議(主催:日本エネルギー学会バイオマス部会)において「ポスター賞」を受賞しました。本研究は、福島国際教育研究機構(F-REI)の受託研究の一環として実施され、東北大学が海藻「カジメ」を活用したメタン発酵コジェネレーションシステムの研究開発を、鹿島建設が育苗に関する研究開発を、当社が東北大学から再委託を受け、ブルーカーボンに関する調査研究を担当しました。
研究概要:
本研究では、日本沿岸に分布するカジメを嫌気性発酵させて水素とメタンガスを生成し、副産物の液肥を育苗用の栄養塩として再利用することで、CO₂を削減するネガティブエミッションシステムを検討しました。
東北大学(メタン発酵コジェネレーションシステムの研究開発):
- 海藻のメタン発酵技術開発
- 発酵プロセスの最適化
鹿島建設(育苗活用の研究開発):
- 液肥の成分分析
- 液肥の育苗資材としての適用性評価
日本エヌ・ユー・エス株式会社(東北大学から再委託:ブルーカーボンの調査研究):
- ネガティブエミッションシステムのモデル化に関する調査研究
- 国内外の海藻ブルーカーボンの政策・産業化動向調査
今後の展望:
本研究の成果をもとに、ネガティブエミッションのモデル構築とブルーカーボンの制度設計に関する調査を進めるとともに、GX(グリーントランスフォーメーション)政策の動向を踏まえ、企業や研究機関との連携を強化していきます。
以上