取り組み紹介 CCUS (二酸化炭素回収・利用・貯留)
2021年08月
アジアCCUSネットワークの発足
2021年6月22日から23日にかけてオンラインで開催された、第1回アジアCCUSネットワークフォーラムにおいて、梶山経済産業大臣より、「アジアCCUSネットワーク(ACN)」の立ち上げが発表されました。ACNはアジア全域での二酸化炭素回収・利用・貯留(CCUS)活用に向けた知見の共有や事業環境整備を目指す国際的な産学官プラットフォームです。東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)を事務局として、13カ国の加盟国(ASEAN10カ国、豪州、米国及び日本)をはじめ、サポーティングメンバーとして100社を超える国内外の企業、研究機関、国際機関等が参画しました。JGCグループからは、日揮ホールディングスと当社が参加しています。
フォーラムでは、梶山大臣をはじめ、各国の閣僚から歓迎のスピーチが行われました。特に東南アジア諸国からは、今後も化石燃料に頼らざるを得ない状況であることから、脱炭素化におけるCCUSへの期待の高さが伺える発言が多くありました。また、2日目の日本のCCUSに関する取り組みを紹介するセッションでは、当社よりJGCグループで取り組んでいるグンディCCSプロジェクトについての紹介を行いました。
東南アジア地域におけるCCUSポテンシャルマップ
当社は、ACNの設立前から経済産業省に様々な提案や助言を行っており、2020年度の業務では、ACNの取り組みの第一歩として、東南アジアの三か国(インドネシア、ベトナム、マレーシア)における主要なCO2排出源(火力発電所、製鉄所等)、潜在的なCO2貯留先およびガスパイプラインの位置情報等を調査・整理し、その結果を可視化するポテンシャルマップの作成を行いました。これはCCUSプロジェクトの有望なエリアの選定や初期的評価に活用することができます。作成したポテンシャルマップはACNのWebサイトにて公開されています。
今後は、CCUSポテンシャルマップの拡充として、さらなる精緻化や他国への展開を経済産業省およびERIAに提案していくとともに、JGCグループによるグンディCCSプロジェクトを含めて、ASEAN地域におけるCCUSプロジェクトの展開に貢献する活動を進めていきたいと考えております。
関連リンク:
JANUS CCUS News
CO2回収・貯留(CCS)