ニュークリア・リアクションズ
「アイサツ、シマス」
始めに自己紹介とこのエッセイの説明を少々お話します。経歴からお分かりになるとおり、私はこれまで様々な職位に就いてきました。この経験を通して、様々な観点から原子力に関わる問題を考え見つめて参りましたので、きっと私の考えてきたことに皆様がご関心を抱かれるのではないかと思います。このため、これから1年間、私の考えをエッセイの形で連載するというJANUSの提案を快くお受けいたしました。皆様が私のエッセイに興味を持ち、いろいろと考え、楽しんでいただき、また、運良くこのエッセイが、今日直面している重要なエネルギー問題のいくつかを解決するための議論のきっかけになれば光栄です。
私と日本及び日本の皆様との係わりは長く、楽しい思い出で一杯です。1975年に初めて日本を訪れて以来、日本に住み、日本で働き、そして様々な場所を旅行しました。多くの友人ができ、日本の食べ物、芸術、文化が大好きです。再び日本と関わりを持てることは私にとってこの上ない喜びです。このエッセイでは、日本のことを書くのではなく、日本で特に関心が高いと思われる問題を取り上げ、適宜、日本の活動について触れていきたいと考えています。
連載のタイトルは「ニュークリア・リアクションズ」としました。うまく翻訳できないかもしれないのでご説明しますと、ここでは化学的または物理的な反応とニュース記事などの刺激に対する個人の反応の2つの意味をかけています。様々な原子力の問題に対する私の反応をエッセイにすると同時に、核反応の物理的プロセスとそれに伴う問題を皆様と一緒に考えていきたいという思いをこのタイトルに込めています。
ゲイル・マーカス
エッセイ一覧 | 公開日 | |
第1回 | 「未来を予測する」 | 2008年7月 |
第2回 | 「なんという無駄! または なぜ次善の策が必要か」 | 2008年9月 |
第3回 | 「発電所とチーズの関係」 | 2008年12月 |
第4回 | 「原子力発電とポスト京都議定書」 | 2009年2月 |
第5回 | 「知識管理 -原子力時代の盲人と象-」 | 2009年5月 |
第6回 | 「国際環境における原子力」 | 2009年8月 |
第7回 | 「米国原子力規制委員会(NRC) 委員任命のルール(その1)」 | 2010年8月 |
第8回 | 「米国原子力規制委員会(NRC) 委員任命のルール(その2)」 | 2010年10月 |
第9回 | 「マイルストーンとその意味」 | 2010年10月 |
第10回 | 「NRCの『良い規制の原則』 」 | 2010年11月 |
第11回 | 「米国の原子力関連組織(その1:政府機関、学協会、産業界組織)」 | 2011年2月 |
第12回 | 「米国の原子力関連組織(その2:米国学術研究会議、シンクタンク、 反原子力団体、ブルーリボン委員会)」 | 2011年5月 |
マーカスさんのブログもご覧ください。
Nuke Power Talk