背景と課題
近年、原子力分野を始めとして様々な産業分野において、リスク情報を活用して高い安全性を維持しつつ効率的な施設運用を図る「リスクベースマネジメント」が進められています。その中でも、発電所や石油精製施設などの設備・装置の保全作業のあり方を、信頼性の観点から合理的に決定する手法として、信頼性重視保全(RCM)が注目され、施設における予防保全プログラムの導入・改善のための優れたアプローチであると認識されています。また、欧米諸国の原子力発電所ではリスク情報を発電所の運用管理に活用するためのツールであるリスクモニターが導入されています。
サービス/技術
JANUSは、RCM評価手法を我が国の原子力発電所の一部に適用し、同手法の有効性を評価した経験を有し、RCMをPC上で解析する際の支援となる汎用ソフトウェアを国内化学会社と共同で開発し、またRCMソフトウェアの販売及びトレーニングを行っています。また、JANUSは、米国で開発、導入され効果的なリスク管理ツールとして使用されているSafety MonitorTMを販売しています。Safety MonitorTMは、さまざまなプラントの構成状態におけるリスクの短時間での解析やプラントリスクや機器重要度、供用外機器に対する復帰等の情報提供、運転中保守時のリスク管理だけでなく停止時のリスク管理にも使用できる、といった特徴を有し、米国規制当局並びに事業者からも高い評価を得ています。
Safety MonitorTMの画面例