背景と課題
我が国では、高度成長期に経験した激甚な公害被害の反省を踏まえ、予防原則に基づいた様々な環境関連の取組みが行われています。とはいえ、これまで明らかでなかった健康リスクの顕在化、あるいは、新しい化学物質の登場、社会構造の変化等により、いつかまた同じような被害が発生する可能性が皆無であるとはいえません。
これからも日本の大気環境を改善・維持してゆくため、JANUSはシミュレーションやリスク評価等の科学的知見を駆使し大気環境の維持及び改善の取組を支援します。
サービス/技術
現在、微小粒子状物質(PM2.5)による大気汚染が国際的な話題になっています。
PM2.5は、排出源から直接排出されるだけでなく、排出された物質が大気中で化学変化・粒子化して生成するものもあり、様々な物質・様々な排出源が関係しています。
PM2.5対策を考えるためには、どんな排出源から、どのような物質がどのような状態で排出されており、それらの物質がどのような過程を経て移流・拡散しつつ化学変化や粒子化をしているかを把握する必要があります。また、PM2.5の健康影響を評価するためには、長期間にわたるPM2.5の分布状況や時間変化を確かめつつ、健康データとともに解析する必要があります。
私たちJANUSは、排出インベントリ、化学輸送シミュレーション、健康影響調査、データ解析等様々な技術でPM2.5対策の検討に役立つことができます。