背景と課題
廃棄物等の海洋投入処分は、海洋投入処分による海洋汚染の防止を目的にした「1972年の廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約 (ロンドン条約)」によって、国際的に管理されています。
この枠組みの中で、1996年に、海洋投入処分のより厳格な管理を目的に「1972年の廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約の1996年の議定書 (96年議定書)」が採択され、2006年3月に国際発効しています。わが国は、2007年にこれを批准しました。
96年議定書のもとでは、海洋投入処分は原則禁止であり、海洋投入処分が検討可能な品目は限定されます (水底土砂、汚泥、海底下貯留目的のCO2など)。また、これらの品目を海洋投入処分する場合には、海洋投入処分以外の方法や海洋環境に及ぼす影響等を検討した上で許可申請を行い、国が許可発給することが前提となっています。
わが国は、平成19年 (2007年)に「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律 (海洋汚染防止法)」を改正の上で96年議定書に加入し、同年11月から国内発効しました。
サービス/技術
JANUSは、海洋環境、廃棄物、化学物質をはじめとする幅広い専門知識に基づき、過去20年以上、ロンドン条約と96年議定書にかかわる国際的な動向、各国の規制状況、国内での法令 (海洋汚染防止法など)への反映状況等について、継続して情報の収集と分析を行っています。
これらの業務から得られた知見を活かし、廃棄物等の海洋投入処分に係る国際動向調査や関連法令に関するコンサルティングを提供しています。