背景と課題
海洋・河川・湖沼等の水域環境は、地球の水循環において重要な役割を担い、我々にとって身近な自然環境であるとともに、水産資源の維持・管理の場としてとても重要な存在です。
水域環境調査は、水域環境の保全、生物資源の維持管理を目的とし、各種環境因子や生物生息状況等の現況調査、事前・事後調査による変化の確認、あるいは変化予測に必要なデータの取得のために実施され、環境アセスメント、環境モニタリング、シミュレーション、漁業補償問題、各種資源探査など多くの分野で活用されています。
サービス/技術
フィールドでの環境調査、各種分析・試験により得られた物理・化学的な環境因子や生物データは、現況把握あるいは変化予測のために解析され、環境保全措置に反映されます。
各種分析・試験を含めた水域環境調査は、その目的に応じ、手法、範囲、頻度等様々です。JANUSでは、お客様の目的に適した環境調査計画の立案から、調査実施、分析、解析、評価まで一貫して実施することが可能です。
海域環境調査
海域環境調査は、河口域、内湾、内海域、沿岸域、外洋域など広範な海洋において、物理・化学的な各種環境因子の測定、各種動物群を対象に生物量の測定あるいは捕獲・採取といった採集調査を実施します。
陸水域環境調査
河川・湖沼等での陸水域環境調査は、環境整備・保全の観点から、水質、底質や流れなど、様々な環境因子や河川に生息する多様な生物について、観測、測定、採取を行います。JANUSでは、海域のみならずこれら陸水域における調査、分析、解析も行っています。
生物分析
生物の生息状況を把握するうえで、採取された生物種の同定・分析は必要不可欠です。JANUSでは、魚類、プランクトン、各種卵稚仔、底生・潮間帯生物、海草・海藻類等あらゆる生物群を対象に、形態学的、遺伝学的(DNA分析)手法を活用し、生物の同定・分析を行っています。
生物試験
水域環境調査における化学的な水質分析だけでは、生物の生息環境として適しているかの判断ができないことがあります。この場合、水域環境の評価について、水域環境調査とは別に、化学物質の毒性評価を念頭に、急性毒性試験、亜急性毒性試験、生分解試験、発ガン性試験など、水棲生物を用いた生物試験を実施します。
JANUSは水域環境調査とともにこれら生物試験を活用し、生物の生息環境としての水域環境をトータルに評価しています。
関連するリンク先
水産資源管理
廃棄物等の海洋投入処分の環境影響評価等
環境アセスメント/環境保全
漁業補償